「ジムが故郷に手紙で戻ってみると、 先祖伝来の土地はスコットなる極悪非道な権力者に奪われ、 再会した兄はアル中になっていた。 ジムにかかわる者は皆、殺される。怒りのジムは出生の秘密の謎を明かすため、 復讐のため、立ち上がる。」
なにも西部でなくても、 たとえば、カンフーにしても、時代劇(お家騒動だ!)にしても、 成立するような、万国共通のネタですね。
主演のフランコ・ネロさん。 もう、どうしようもなく、暑苦しい! オンナらしい、オンナも登場せず、 全編、これ、暑苦しいに尽きる! そこで、救いといえば、そう! あの『荒野の無頼漢』アレルヤさんこと、ジョージ・ヒルトン演じるアル中の兄さんなのです! このヒトすげえ演技派アクション俳優! 最初は、 よっぱらって、ヨレヨレ、どーしようもない! だけど、いったんヤルと決めたら、もーつええのなんの! 「ハロー! ジェントルマン!」 振り返った瞬間の6人瞬殺! ものすげーガン・アクション! それも、馬の横腹にハリつきながら! かあああっこええ!
それでは、フルチ巨匠のアジはどこに? しょっぱな、犬をいっぱい人間にけしかけて処刑するシーン。 悪の息子がネロさんを、いやってほど、ムチでひっぱたくシーン。 そうして、ラスト! 敵の砦に突入! 爽快きわまる、銃撃戦!!
おなじみの作品群ほど、本筋から脱線してはいないのですが、なかなかのフルチ節にウナらせてくれます。
「サンゲリア」など猟奇ホラーで知られるルチオ・フルチ監督とフランコ・ネロが組んだマカロニウェスタン。
「帰れ」という手紙に従って故郷に帰ってきたトムだが、町はスコット親子によって牛耳られ、実家の農場も奪われていた。酔いどれとなっていた兄・ジェフの助けを借りてスコット親子に立ち向かうトムだが、そこには驚愕の事実が……。
まあ、驚愕といってもそこはマカロニウェスタン、ベタベタな展開なんですけれどね(笑)。公開当時から残酷描写が目立つ作品で、トムが執拗にスコットの息子にムチ打たれる場面も長いし、人がドンドン死ぬ。ラストのガンファイトは結構凝っていて、トムが敵のガンマン達に向かって自分の乗った馬車を転がし、止まった瞬間に飛び上がって彼らの背後に降り立って連射というアクロバティックなシーンが面白い。しかしこの映画の魅力は哀愁と勇壮さを併せ持つ主題歌! これのためだけでも買い!